アレルギー検査の歴史

アレルギー検査の歴史

 

 今でこそアレルギー検査というと特異的IgE検査が日常的に利用されていますが、この特異的IgE検査開発の歴史は、石坂公成先生らによるIgE抗体の発見(1967年)に遡ることができます。IgE発見後、現在日常的に利用されている特異的IgE検査の原型となるRadioallergosorbent test(RAST)がWideらによって開発され、1974年にはファルマシア社(現ファディア社)より、日常検査に利用可能なファデバスRASTキットが発売されました。その後、このキットは改良が重ねられ、発売当初は放射性同位元素を標識物質に利用した文字通りRAST法だったものが、現在では標識物質に酵素を用いたFEIA(蛍光酵素免疫測定)法になっています(ファディア社 イムノキャップ法の場合)。

また、現在では検査試薬として提供される固相化アレルゲンにリコンビナント技術によって作成した単一タンパク(アレルゲンコンポーネント)を用いたものも開発されており、オボムコイド(卵白由来)やω-5 グリアジン(小麦由来)は既に日常臨床で利用可能となっています。さらに最近では、多数のコンポーネントに対する特異的IgEを一度に検出可能なプロテインチップが開発され、臨床応用へ向けた研究が進められています。

 

1)    宮本昭正. 特異的IgE抗体検査の過去・現在・未来. PharmaMedica 2010; 28: 95-99

2)    宮本昭正. アレルギー 1960; 9: 968-975

3)    Kimishige Ishizaka, Teruko Ishizaka, and Margaret M. Hornbrook. Physico-Chemical Properties of Human Reaginic Antibody: IV. Presence of a Unique Immunoglobulin as a Carrier of Reaginic Activity. J Immunol 1966; 97: 75-85

4)    Wide L, Bennich H, Johansson SG. Diagnosis of allergy by an in-vitro test for allergen antibodies. Lancet 1967; 2: 1105-1107

5)    R. Valenta, J. Lidholm, V. Niederberger, B. Hayek, D. Kraft, H. Gronlund. The recombinant

allergen-based concept of component-resolved diagnostics and immunotherapy (CRD and CRIT).

Clin Exp Allergy 1999; 29: 896-904

6)    H. Ott, J. M. Baron, R. Heise, C. Ocklenburg, S. Stanzel, H.-F. Merk,

B. Niggemann and K. Beyer. Clinical usefulness of microarray-based IgE detection

in children with suspected food allergy. Allergy 2008; 63: 1521-1528